歯が化膿しています…
そのような場合、どのような治療があるのでしょうか？
歯の中が化膿している場合、歯の外まで化膿が進行している場合、歯の外から化膿している場合と条件が様々ですが、同じ状態の歯でも診る歯科医師によっても提示する治療法は様々です。
今回いらした患者さん、歯の周りが腫れてしまったのですが、かかりつけの歯科医院にて「化膿している範囲が広いので専門医に診てもらってください」との説明を受け某病院歯科に。そこでの診断は「歯が化膿していて病変が大きいので抜歯しましょう…」
他に方法はないのか…と当院に来院されまして。
各種診査をしまして診断してみます。
根の先に影があるのが見えます。他の撮影法のレントゲンを見てみます。
う〜ん、大きいですね、治療法として抜歯を提示してもおかしくはないような気もします。
でも、明らかに割れているわけでもありませんし抜かずに済むかもしれません。
そこで、当院での治療の選択としましては、
①根管治療（外科的な治療に移行する場合あり）
②抜歯
③何もしない
今回はこのような選択肢があります。
と患者さんと相談した結果、①の根管治療を行って歯を残す方向でできる限りのことを選択されました。
治療後はこちら。
なかなかいい感じなんじゃない？などと自画自賛しましても、残念ながら治療さえすれば必ず治るわけではありませんから、これから丁寧に経過を追ってさらなる介入が必要かどうか見極めていく必要があります。
３ヶ月後、腫れも引き、痛みや不快感の症状もなくなったようですが、歯を支えている骨はどうなったのか…
お！
根の先の影がなくなってきてるんじゃないの？
患者さんの了承を得て他の撮影法のレントゲンも撮影してみます。
うふふ。いいんじゃな〜い？嬉しさからか少しばかりオネェ言葉にもなってしまいます。
術前術後の比較がこちら。
そろそろ仮歯を外して補綴治療（かぶせもの）に入りましょうかね。
やはりこういう時は歯科医師冥利につきますね。
院長：高橋
