当院は1〜3ヶ月ごとの定期検診をお勧めしております。
期間は患者さんのお口の状態によって変わりますが、だいたい3ヶ月ごとの方が多いでしょうか?
定期検診でいらした患者さんに詰め物との段差を発見。
う〜ん、この〜という感じでこちらもショックですが患者さんもショックです…
「詰め物との段差があるんですが…」
「え?段差ってなんですか?」
はい、マイクロスコープスイッチオン!
「こういう状態です」
「…ん?どこですか?」
「もうちょっと拡大しますね。」
「あぁ、ここですか…」
「そうここです…」
「痛くないんですけどねぇ」
「ですよねぇ」
「なぜ定期検診に来てるのにこういうむし歯になっちゃうんでしょうかね?」
いい質問です!
定期検診に通ってるのになぜ虫歯になっちゃうんでしょうか?今回の場合は治療した部分からのむし歯です。
考えられることは…
①実はむし歯が完全に取りきれてなかった
肉眼では取り残しが見つけることができなかったり、取り残しがないように余計に歯を削ると歯の神経にダメージを与えてしまうのでわざとむし歯を残したりして治療をしていたのかもしれません。
②詰め物と歯のあいだにスキマがあってそこからむし歯になってしまった
使用する材料や治療の方法によっては詰め物の精度の限界があり詰め物と歯のあいだにスキマができてしまい、そのスキマに汚れが残りむし歯になってしまったのかもしれません。
いずれにせよ、患者さんの歯みがきの仕方や食事の取り方が原因ではなさそうです。もし、患者さんの生活習慣が原因であれば、他の歯もどんどんむし歯になっているのではないでしょうか?
そう、まさにこの歯だけが今回むし歯になってしまっているのです。
そうでない場合…新しいむし歯ができてしまうのはなぜでしょう?
その場合は残念ながら患者さんの歯みがきの仕方や食事の取り方、いわゆる生活習慣が原因なのかもしれません。
ですが、現在のところ当院で定期検診で通われている方で新しくむし歯になる方はほとんどいません。以前に治療したところが「再治療」になるケースがほとんどです。
現行の健康保険のルールでは治療方法や材料が限定されており、できることが限られてしまいますが、現在は精度の高い歯科治療の器具機材が開発されて精度の高い治療が可能です。(精度の高い治療は保険外となります。)
歯の治療は回数を重ねれば重ねるほど歯を失うことにつながりますので「再治療」はなるべく抑えるに越したことはありません。
もちろん、むし歯にならないように予防することが非常に大事なことではありますが、もし、むし歯になってしまった場合は、しっかりと精密に治療して「再治療」にならないように、また定期検診を行うことで「正しい予防と早期発見」をしっかりと行うことをお勧めいたします。
院長:高橋