根の治療(根管治療)自体は2、3回で終わることが多いのですが…
根の先の病気が治ったかどうかを判断するのには時間が必要です。
理由としましては…歯の中を超えて骨の病気まで進展してしまっている状態だからなのです。
今回の参考ケースはこちら。
治療前
以前に根の治療(根管治療)を行っているのですが、根の先に病気を作ってしまって痛みが出てしまっているケースです。根の先に黒い影があるのがわかるかと思います。
治療直後
根の治療(根管治療)を行い、歯の中を徹底的に掃除して消毒して詰め物をした状態です。この時点では治ったかどうかを判断することはできません。痛みは取れましたが、すぐ再発するかもしれません。
〜1年後〜
根の先の黒い影がなくなっているのがお分かりでしょうか?
こういう状態になって初めて治ったかどうかわかるのです。今回はうまく治ってくれましたが、そうでないことも少なくありません。歯を残すために早めに手を打たないと、より侵襲の大きい治療が必要になってしまうかもしれません。患者さん自身の痛みの有無だけでの判断は危険です。なぜなら、根の先の病気が治ってなく、進行してしまっている可能性もあるからです。
できるだけ自己判断せずに、「きちんと」定期検査を受けるようにしてください。
院長:高橋