あなたのかかりつけ医選びは何が基準ですか?

・近いからですか?

・うでが良いから?

・評判?

・人柄?

・治療の速さ?

・休日にも診療しているから?

当然、人それぞれ基準を持ってかかりつけ医を選んでいるのだと思いますけど「自分の歯をできる限り残したい!」と考えるのであれば、「診査と診断を慎重にすること」で「治療をあせって進めないこと」だと考えます。

患者さんからすれば歯がゆい感じなのはこちらとしても理解できますが、慎重な判断で歯が残せたケースをご紹介します。

 

かかりつけ医にて定期検診を行っていた患者さんですが、ある日、「左上が腫れちゃった」ということで受診されレントゲンや歯肉の状態をチェックしたところ、左上の奥から2番目にかなり深いポケットと歯肉の炎症が見られた、ということです。(下のレントゲンの赤く囲ってある歯です。)

治療前パノラマ

今までの定期検診で歯ブラシも問題なくできていて全身状態も悪くない、しかも突然この歯だけ腫れてきた…典型的な歯周病とは違うのではないか?と当院へ紹介がありました。

当院でのレントゲン写真です。

治療前デンタル1

確かに歯を支えている骨がなくなっているのもわかりますが、根の先の炎症もかなり影響していることが予想されました。また、診査してわかったことですが、大きな虫歯がないにもかかわらずこの歯の神経は失活(死んでいる)状態となっていました。

今回のようなケースは「歯の中からの原因」と「歯の周りからの原因」が複雑に絡み合っているため、どちらか一方のみの治療ではうまくいかないことも多く、治療さえすれば治りますよ、という簡単なことではありませんので、患者さんにいくつかの治療の方法とそれを行った後の見通しについて説明させていただき、その結果、できる限り歯を残すためにやれることをやる、との決断をいただきましたので、まずは根管治療を行うことになりました。

治療直後です。

治療直後

これから経過を見ていきます。患者さんのかかりつけ医の先生と連携して過剰な治療をせずプラークコントロールのみで経過を見ていきます。

3ヶ月後

3ヶ月後です。腫れもなくポケットも浅くなってきています。

今回はたまたま根の治療のみでだいぶ回復を見ることができましたが、もしこれで治らないようであれば外科的な根の治療や歯周病の治療を行うこともあります。

このようなケースで多いのは一刻も早く不快感(腫れや痛み)から解放したい、という理由から歯周病の治療の先行を選択したり、抜歯を選択したり、ということです。もちろん、治療法の選択ですから間違い、ということではありませんが。

あなたがもし、「歯を残したい!」というご希望があるようでしたら「診査と診断は慎重に」してくれるかかりつけ医を選ぶべきだと思います。

 

今回のケースで歯が残せた一番大きい要素は

・かかりつけ医があなたのお口の状態を把握していたこと

です。ぜひ”健康なうちに”信頼出来るかかりつけ医を持ち、自分の歯で食事ができる当たり前だけどとても尊いことが継続できたら、と思います。

 

院長:高橋