もう流石に今年も終わります。歳を取るたびに一年が過ぎていくのが早く感じます。

実はこの現象をジャネーの法則と言いまして、心理学的に説明されています。ご存知でしたか?

まあそれはさておき、院長はPESCJというスタディクラブに所属しています。

ひとことで言えば「歯内療法(根管治療)の専門医のスタディクラブ」で、まずは一年、Penn Endo Program in Japanと呼ばれるコースを受講し、実習試験、口頭試問、記述試験を合格したのちに、1時間のトピックプレゼンテーションと最低5症例のケースプレゼンテーションを行い、講師や認定医の審査を受け、合格すると晴れてPESCJ認定医(ペンエンド認定医)と認定されるものです。

対外的には内輪のスタディクラブの中での認定医、ということになりますから、公的な資格などではありませんが、我々の中では認定医となるにはかなりハードルが高く、この認定医と認めてもらうことに対して誇りを持っております。

もうかれこれ2ヶ月も前になりますが、この認定医の更新試験(4年に一度更新する必要があります)を受験してきました。

更新試験は1時間のプレゼンテーションと5ケースのプレゼンテーション。

トピックはSoft tissue management」と題しまして

・軟組織の解剖

・軟組織のための診査診断

・軟組織を取り扱う際の意思決定

・軟組織に後遺障害を起こさないための取り扱い方法

・フラップデザインの採用基準

・縫合針と縫合糸の選択基準と取り扱い

・軟組織の取り扱いにフォーカスした臨床ケースの提示

などについて1時間、歯内療法(根管治療)専門医、または専門医レベルの歯科医師の先生方の前でプレゼンテーションを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

たかが1時間、されど1時間ということですが、準備に約半年かけ現時点でできる限りのことをお話しさせていただきました。当日はトップバッターでしたので朝から意味もなくそわそわしながらプレゼンテーションで久しぶりの緊張感に包まれながら、しかしながら共に学習している仲間の先生方ではあるので楽しく発表させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづきましてケース(症例)のプレゼンテーション。

今回のケースは

・瘻孔を伴う歯髄壊死の症例

・根尖性歯周炎を引き起こした再治療の症例

・パーフォレーションを伴う再治療の症例

・かなり大きい透過像を示した歯髄失活歯の症例

・根尖吸収を呈した小臼歯に対する外科的歯内療法の症例

の5つをプレゼンテーションさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

他の専門医の先生方と症例に対するアプローチの方法や治療法選択の基準について厳しい意見や素晴らしいアドバイスをいただきながら症例の検討をさせていただき、また一段と学習させていただき、今後の診療のための大きな力となりました。

おかげさまで認定医更新試験も無事合格させていただきまして、今後とも患者さんの真の利益に貢献できるようまた地道に研鑽を重ねていきたいと思っておりますので宜しくお願い申し上げます。

それではみなさま、よいお年を。

院長:高橋