治療していてもだんだん悪化してくる…

患者さんからすれば耳を疑うような話なのかもしれませんが稀にあります。

腕が悪いから?その言葉で片付けられるほど簡単な問題ではありません。

患者さんからすれば治るのが当然でしょうし治らなかったら歯科医の腕が悪いから、と思うのは自然なことだと思います。

でもですね、本当に治療をしていてもだんだん悪化してくることってあるんです…

・そもそも根の中は非常に複雑な形をしている
・細菌の中には薬剤に抵抗するタフな細菌がいる、また細菌によって集団行動を起こして抵抗するものもある
・治療器具が根の壁を全て綺麗にできない(治療器具の限界)
・根の中にとどまらず根の外にも細菌の感染することがある

など治らない、難治化してしまう理由はいくつかあるのです。

治らなかった場合、通常は抜歯となるのかもしれませんが、今回の患者さんの主治医は知ってました。

何を知っていたのか?根の治療の専門医院(歯内療法専門医院)があって歯内療法に特化した診療体制で専門の治療器械や治療器具を準備して歯内療法(根の治療)だけ行う医院があることを。

そこでそういう医院があるけどどうしますか?と患者さんに提案して当院へ紹介。

こちらが当院初診時のレントゲンです。

 

 

 

 

 

 

仮のフタが外れてしまってますがだいぶ根の先の炎症が広がっています。

 

 

 

 

 

 

こんな感じです。

抜歯も覚悟されていたようですが歯が割れていなければなんとかマネージメントできそうではありましたので、治療のメリットデメリット、治療しない場合のメリットデメリットを提示して治療することを選択してもらいました。

治療後がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

治療後7ヶ月の状態です。治療直後から症状なく日常生活に不満なく過ごしていただいております。

根の先の膿が大きいから抜きましょう、というのは正確ではありません。根の先の炎症が大きいとしても治る可能性は十分あります。

もちろん、抜歯をすることが将来的により良いことだ、と判断されることもありますのでよく相談していただいて、なおかつ患者さん自分自身がどうしたいのか?じっくり考えて歯を残すのかどうか選択していただければと思います。

 

院長:高橋