実は歯科治療、歯科医療とひとことで言っても現代は細分化されています。

・むし歯治療(歯自体の欠損を補う治療、歯内療法なども含まれます)
・歯周病治療(歯を支える周りの組織の病気に対する治療)
・補綴治療(歯の欠損、歯が抜けてしまった部分を補う治療、入れ歯やインプラントなど)
・矯正治療(歯並びの治療)
・小児治療(小児の口腔内の治療)
・外科治療(病気の歯を抜いたり、口腔内の外科手術など)

その中でもむし歯治療は一般開業医であれば毎日向き合う治療の一つでむし歯治療と言っても

・修復治療(歯の欠損を補う治療、詰め物とか)
・歯内療法(歯の神経(歯髄)の炎症や根尖性歯周炎の治療)

となるのでしょうか?人により区別の仕方は多少差があるでしょうがこのような感じだと思います。

なぜ当院が歯内療法(根管治療)に特化してきたのかは、歯内療法で取り扱う根の病気というのは非常に難治化しやすい病気で歯科医師である我々にとっても治療すれば治癒に向かってくれるのかどうか難しい面もあったのですが、歯内療法の学習を深めていくと炎症の原因である細菌感染に対する環境づくりを整えることで治癒に導く可能性が高いことがわかったからです。

また、マイクロスコープの登場により今まで確認することのできなかった解剖学形態を確認することで肉眼では不可能であった処置、治療ができるようになり、特に外科処置において飛躍的に成功率が上がり、従来の「治療しても治るかどうかわからない」といったり、「治療に着手することにより寝た子起こす」すなわち痛くもなかった歯を治療することにより痛みを出してしまったり腫れを起こしてしまったりするようなことも少なくなり、安心して治療に挑むことができるようになったことも大きい要因です。

なによりも治療を成功させることで歯を抜くことから回避することができる、元々持っていたものを失わずに済むようになる、ということが嬉しいからかもしれません。

しかしながらルールに則った歯内療法には様々なハードルがあることも事実です。

・環境整備というものは治療器具は基本使い捨て。使い捨てできないものは滅菌をしっかりと行い治療の準備に時間と手間と費用がかかります。
・マイクロスコープを使用した治療というものは治療時間の確保(ひとりあたりの治療時間が60~90分ほど)も必要です。

このあたりをクリアするには専門医院として特化しないことには難しい、他の診療科目を継続しながらルールに則った歯内療法を行うことは難しいと考えていました。逆にこの問題をクリアにして正しくアプローチすることで治癒方向に向かわせることは治療として非常に充実したものとなります。

実際のところ非常に悩みましたがたまにはこういう変わった歯科医院があってもいいだろう、地域に専門医院として存在することも患者さんのためでもあり、地域の歯科医院のためでもあるだろう、と考えて今に至ります。

適切な環境整備と適切な治療を行うことで治癒する可能性が高いことはみなさんに知っていただきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

このように根の先に炎症が認められ違和感を感じていた歯であっても

 

 

 

 

 

 

 

 

病気が治るのは患者さんだけでなく医療従事者、医院の全員が嬉しいことなのです。

 

院長:高橋