歯根吸収といってあたかも吸収されてしまうように歯根が溶けてしまうような病気になることがあります。

大きく分けて歯の内部が溶ける「内部吸収」と歯の外部が溶ける「外部吸収」。

内部吸収、外部吸収共に発生の原因は特定が難しく症状も出ることがあまりないため気がつくとかなり進行している、気がついたときには抜歯宣告を受けてしまう、ということも少なくありません。

この吸収においては予防する、ということよりも早期発見、早期治療が有効だと思います。

かかりつけの歯科医院にて検査したところ歯根吸収(歯根が溶けている)を発見し治療できるかどうか紹介された症例です。

 

 

 

 

 

 

レントゲンでは根の先が溶けているのが確認でき、根の先から後ろの方にかけてかなり大きく炎症が広がっている状態が確認できます。

このような場合は根管治療が有効ではあるのですが、もちろん100%ではありません。根管治療を行っても吸収の進行(歯が溶けてしまう)が止まらない可能性もあるのです。ですから根管治療をしたからといって安心できませんし丁寧に経過を見ながら次の手を打つかどうか、はたまた抜歯になってしまうのか、の経過観察が必要です。

もちろん、予後が安定しない状態ですので根管治療を行わずに抜歯をしてしまうということも選択の一つですが、歯を残す方向でできる限りのことをするのか、結果をはやめに確定してしまうために抜歯をするのか、治療の選択肢を提示しそれぞれのメリットデメリットについて説明して、その上で歯を残すためにできる限りのことを選択していただきました。

 

 

 

 

 

 

治療後数ヶ月の状態ではありますが、だんだん根の先の炎症が縮小されていることが確認でき、また日常生活に支障がないことが確認できておりますので現在のところ順調です。

いわゆるむし歯でない原因で歯根が溶けてしまうこともありますのでかかりつけの歯科医院にて定期的な口腔衛生管理は非常に大切です。また、残念ながら病気になってしまった場合にはきちんとした治療があなたの歯を守ることにつながります。

 

院長:高橋