レントゲンみてください、どうですか?治療の質はどの程度でしょうか?

実はよくある質問です。正直なところレントゲンで何がわかるのか?根管治療分野で主にわかることといえば

・(あれば)むし歯のおおよその大きさ

・以前に治療していたかどうか?

・根の先の炎症のおおよその範囲

まぁ細かいところを言えば他にもたくさんの情報がわかりますが患者さんでもわかる範囲での項目といったらこれくらいでしょうか?

話を元に戻しますがレントゲンで以前の治療の質がわかるのか?

よっぽど悪ければわかることもありますが、ほとんどは良いか悪いかわかりません。

 

今回はこのケース。違和感あるんですが、というので何軒か歯科医院で診てもらったとのこと。

 

 

 

 

 

 

レントゲンを見てある歯科医師から「これは十分治療してあるから治療の必要はありません」と言われたそうで、内心(なんとまあ大胆な…)とは思いましたけれどもレントゲンでは治療の質が良いのか悪いのかはわかりません。なんとなく上手に治療されているように見えます。この写真では良いように見えますがそれだけではわかりませんから良いとも悪いとも言えないのが事実です。

各種の診査をして違和感の原因は青の☆印の可能性が高いこと、しかしながら治療をしてみないことには現在の状況を改善できるのかわからないことなど治療をするメリットデメリット、治療をしないメリットデメリットを説明してすっきりしたいので治療します!ということで再根管治療をすることに。

プラスチックの土台を丁寧に外して根管治療の状態をみたところがこちら。

 

 

 

 

 

 

白いのが充填材でそれなりに入ってますししっかり治療されてます。

ん?よくみると…

 

 

 

 

 

 

青い丸で囲んだところ、こちらに未治療の部分があるのがわかります。

 

 

 

 

 

 

丁寧に未治療部分を清掃していきます。

 

 

 

 

 

 

だいぶ進んでます。

 

 

 

 

 

 

もう少し

 

 

 

 

 

 

これで未治療部分を処理できました。

治療前と比較するとなんとかキレイにできたかな、と言ったところでしょうか?

もちろん毎回未治療部分を解決できるか、というとそんなことはありませんが専門的なアプローチによって解決できる問題も少なくありません。

また、未治療部分を解決することが出来さえすれば治癒するかというとそんなに簡単な問題でもありませんので、丁寧な経過観察が必要です。

レントゲンでみて異常がないように見えてもこのようなことがありますので違和感が続くようであればご相談ください。

 

院長:高橋