先月の22日に群馬県歯科医学会というのがありまして。

学術大会での一般口演で発表してきました。

 

 

 

 

 

 

内容は「患者利益のための意思決定」

病気のある歯に対してどのような治療法があってそれぞれの利点と欠点について歯科医師個人の得意不得意で傾斜をつけるべきでなく(しかしながら人間ですので バイアスはかかりがちになってしまいますが)できるかぎりフラットにして患者さんに選択肢を説明しましょう、という内容です。

例えば…

歯に治療が必要な病気がある場合。患者さんによってはできる限り治療の介入頻度を下げたい、それが最優先。の方もいらっしゃれば、できる限り費用をかけたくない、それが最優先。の方もいらっしゃいますし、できる限り長持ち(これも様々な角度によって意味合いが変わる言葉なんですが)したい、それが最優先。の方もいらっしゃいますし、できる限り自分の歯を残したい、それが最優先。という方もおられると思います。

現在、様々な治療法がありますので患者さんの選択は様々です。

不安のある歯は抜歯してインプラント、も立派な治療ですし
不安があるけれどもできる限り残したいので根管治療、も立派な治療です。

 

不幸なのはきちんと治療したいのに漫然と経過観察を行なっていたり、ただ抜きたくない、という感情だけで抜くべき歯を放置してしょっちゅう腫れたり引いたりを繰り返したりして問題を複雑化させてしまったり、患者さんの状況と選択する治療法がマッチしてないことだと思うのです。

当院はある意味バイアスがかかってます。

保険医療機関ではありませんのでそれなりの費用はかかってしまいますがきちんとした治療をすることで、できる限りあなたの歯を残すことに努めます。もちろん保存できない場合もありますが、保存できない理由をきちんと説明します。レントゲン写真や顕微鏡下での歯の写真を見ていただきながら現在の状況をできるだけフラットに説明します。

当然、その状態によって選択肢となる治療法を選択するのは患者さん自身です。

我々はできる限りフラットに現在のあなたの歯の状況について説明し治療法を提示し、治療法を選択するお手伝いをいたします。もし現在の歯の状況や治療法に不安や心配なことがありましたらご相談いただけましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは発表証を授与された時のひとことスピーチのスナップです。

院長:高橋